富永 吉昭
(とみなが よしあき)
佐々木 健人
(ささき たけと)
徳田 茂
(とくだ しげる)
庄内みんなの歯科
561-0827
大阪府豊中市大黒町2-15-12
TEL 06-6331-3504
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医師による歯周病治療と合わせて、歯科衛生士が歯石除去や歯のクリーニング、予防など患者様のお口の状態をチェックし、良い状態を保てるよう管理いたします。
歯を失う原因のうち第一位は歯周病です。
放っておくと歯を失ってしまう歯茎と歯を支える骨の病気です。
歯と歯ぐきの間にプラーク(歯垢)や歯石がたまり歯ぐきが腫れ出血しやすくなっています。
歯を支える骨にはまだ影響がありません。
日常生活の支障
・歯を磨くと出血します
・冷たいものが染みます
この段階で異変に気付いても、放置される方がほとんどです。
見た目ではわかりにくいですが歯石が歯の深部にまで付着し、歯を支える骨が半分ほど失われています。
日常生活の支障
・口臭がでてきます
・歯ぐきがむずがゆくなります
・歯ぐきが痩せ歯が長く見えるなど見た目での変化に気づき始めます
歯を支える骨がなくなってきて歯がぐらつき、このまま放置していると歯が抜けてしまいます。
日常生活の支障
・動揺もひどくなり食事の時痛みを伴います
・膿や出血、口臭も一層強くなります
歯周病は初期の自覚症状が大変乏しいのです。
そのため歯周病にかかっていても気づかない方が多く、気づいたときには進行しているというケースが多々あります。
これが歯周病が「サイレントディジーズ(静かに進行する病気)」と言われている理由です。
〇歯ぐきに赤く腫れた部分がある
〇口臭がなんとなく気になる
〇歯ぐきがやせてきたみたい
〇歯と歯の間にものがつまりやすい
〇冷たいものがしみる
〇歯磨き時出血することがある
〇時々歯が浮いた感じがする
〇指で触ってみてグラつく歯がある
〇歯ぐきから膿がでたことがある
〇歯と歯の間の歯ぐきがブヨブヨしている
チェックがない場合 | これからも歯磨きを心がけ1年に1回は歯科健診をうけましょう。 |
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チェックが1~2個の場合 | 歯周病の可能性があります。 かかりつけの歯科医院で歯磨き方法、歯周病の程度を調べてもらいましょう。 |
チェックが3~5個以上の場合 | 歯周病が進行しているおそれがあります。 早めに調べてもらいましょう。 |
歯周病の初期段階は歯肉が炎症を起こすことから歯肉炎と呼ばれます。
歯ぐきが腫れ触るとぶよぶよした柔らかさを感じます。
また、ブラッシング時に血がでたりという症状がみられますが、この段階では歯槽骨にまで影響を及んでいません。
痛みがないため症状に気が付かない人も多いです。
放っておけば症状は進んでしまいますので、そうなる前にしっかり毎日正しいブラッシングをすることが大切です。
健康な状態 | (歯肉炎)初期の歯周病 | 進行した歯周病 |
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「歯周病菌」と呼ばれる細菌が歯周ポケットを作りながら歯ぐきの奥へと進みやがて歯を支えている骨を溶かし始めます。
支えを失った歯は徐々にぐらぐらになり最後は抜けてしまいます。
歯を失ってしまう原因
初期段階では目立った自覚症状がありませんが、ゆっくり確実に進行していきます。
激しい出血や痛み、動揺などの自覚症状がでるころには重度の歯周病になっています。
歯周ポケットに入り込んだ細菌(プラーク)や歯石はとても強固で歯磨きでは取り除けません。
これらを除去しなければさらにポケットは深くなっていき、やがて歯が抜けてしまいます。
歯周病は慢性感染症です。
感染を引き起こしているのは歯や歯ぐきの間に住みついている細菌です。
その細菌の塊がプラークと言われています。
プラークに接している歯肉は様々な刺激を受け、炎症が起こり、歯周組織を徐々に破壊していきます。
ヒトの体には「感染防御機構」が備わっています。
しかし細菌に対する体の抵抗力が弱くなっていたり、口腔内の細菌の活動を手助けするような状態に
なっていたり歯周組織が破壊されやすい状態にあると、細菌の攻撃を防ぎきれず歯周病が発病・進行してしまいます。
具体的には加齢、糖尿病、骨粗鬆症、腎臓の病気、肥満、遺伝、噛み合わせや歯並びなどもあげられます。
感染防御機構・・・外部から体内に侵入を試みる細菌・ウィルスに対しシャットアウトするシステム
歯周病を起こしやすくする生活習慣として喫煙、ストレス、飲酒などがあります。
また糖分の多い食べ物、間食回数が多いといった食習慣はプラークをできやすくなるため歯周病の原因でもあると言われています。
歯周病は「歯の周りの病い」と書きますが、お口の中だけに影響を及ぼすものではありません。
歯周病菌が口の中の血管に入り血流にのり各臓器に運ばれ悪影響を及ぼすことがあります。
口腔内診査・口腔内写真・レントゲン撮影
リスクの診査
・生活習慣・ブラッシング状態
・喫煙経験・糖尿病などの関連疾患
歯周病検査
・ポケット検査
・動揺・出血検査
・プラーク
プローブという器具を使用し、ごく軽い力で歯ぐきの中の状態を調べます。
深さを測ったり、歯や歯ぐきの内側を触って状態を確認します。
2mm以下 健康
2~6mm以下 歯周病の可能性あり
6mm以上 歯周病が進行している可能性あり
出血しない…健康
出血する… 炎症あり
出血 | 出血+排膿 | 排膿 |
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ピンセットを使用し、どれだけ動くか歯のぐらつき具合をで調べます。
歯を失うということは歯がグラグラになり抜けてしまうことを意味します。
ぐらつきなし | 前後にぐらつき | 前後左右にぐらつき | 前後左右上下にぐらつき |
歯周病は歯垢(プラーク)が原因で起こる細菌の感染症です。
歯磨きが上手にできているかどうか染め出しでチェックします。
歯周病を防ぐには歯周病菌を増加しにくい環境を作り出すことが大切です。
歯周病菌を減少させるのに最も効果的なのは正しい歯磨きです。
これをセルフケアといいます。
但しセルフケアだけでは限界があり、どうしても磨き残しなどがでてしまいます。
その時は歯科医院でスケーリングにより汚れや歯石を除去してもらう必要があります。
これをプロフェッショナルケアといいます。
セルフケアとプロフェッショナルケアで歯周病の予防や進行を食い止めることができます。
歯ブラシで撮ることができない歯石が付着しています。
歯肉の上に付着している歯石を取り除きます。
スケーラーと呼ばれる器具を使用します。
毎日の歯磨きをしっかり行い歯ぐきの改善を待ちます。
歯肉の炎症が改善されているかどうか検査します。
健康に回復していれば治療は終了です。
※まだ炎症が見られる場合には、次の歯周病治療に進みます。
歯肉の下にも歯石がついている部分があります。
歯肉の下の歯石を取り除き歯根の表面を滑らかにします。
毎日の歯磨きをしっかり行い歯ぐきの改善を待ちます。
歯肉の炎症が改善されているかどうか検査します。
※さらに歯肉の炎症がみられる部分には歯周外科処置が必要となります。
炎症が治ると、歯ぐきが下がったように見えますが、歯ぐきが引き締まり健康に回復した状態です。
プロフェッショナルケアの際にしみる症状が出ることもあります。
軽度歯周病:1〜3回程度
中等度歯周病:3回〜5回
重度歯周病:5回以上
虫歯や歯周病の予防は毎日の歯磨きから一度見直してみませんか。
歯ブラシの持ち方
ペングリップ
鉛筆を持つように軽く握りましょう。
細かい動きができ、必要以上に力が入りすぎません。
磨き忘れがないように順番を決めておきましょう。
歯ブラシを小刻みに動かしましょう。
小刻みに動かすことにより歯と歯の間に毛先が入ります。
大きくゴシゴシ動かすとより歯と歯の間の汚れが取れません。
歯と歯ぐきの間の汚れがよく取れる方法です。
歯ブラシの毛先を全面、縦、先端、根元など当て方を工夫しましょう。
鏡をみながら磨きましょう。
毛先が歯から離れないように注意しましょう。
歯周基本治療で治りきらなかった深い歯周ポケットで炎症が消えなかった場合に行う歯周外科手術です。
深い歯周ポケットの病巣が見えるように歯肉を切開し、深い部分に残っている歯石や感染している組織を取り除きます。
切開することで病巣を目で確認し歯石をしっかり取り除き炎症により破壊された歯槽骨の形態を整えることができるため、歯周組織を健康な状態にすることができます。
歯周ポケット5㎜以上ある部分をプローブを使って調べます。
歯肉の深い部分に歯石が付着しています。
治療する部分の歯肉を切開します。
歯肉を開き、歯根部分を露出させます。
歯石を徹底的に除去し、歯根面をきれいに清掃します。
歯肉を戻し、縫合します。